2011-02-18

スーリー

フランスの大きな闇のはなし

RERでもメトロでも、スリに気をつけるようにとさんざん案内を流しています
でもいざ被害にあうまで、やはりどこか他人事でした
そして実際遭遇して、基本的に「盗られる方が悪い」認識であることを痛感
警察の対応も冷たくて、それが被害者に対する言葉!?とびっくり落ち込んだのでした

ただ、まったく関係ないのに警察まで一緒に証言に来てくれたフランス人もいました
その子の正義感の強さが、この件で唯一の救いでした
もしこの子がいなかったら、一体どこですられたのかもわからず、さらに取り調べが長引いたはず
こんないい子もフランスにいるんだってわかったことは、ほんとに心が震える出来事でした
果たして自分が同じようにできるのか・・・

このスリ事件を通して、フランスの社会の仕組みや闇についても考えさせられました
毎日RERで物乞いをするおとなたち・こどもたち
スリをしないと生きていけないひとたち
次から次に巧妙になっているその手口
そして間違いなく後ろにいるであろう闇の組織
裕福な家庭がある一方、毎日を生き抜くだけが人生の目的になっている家族もいる

これまでフランスのストや電車の遅れ、サービスの悪さなどに閉口していたものの、
おいしかったり、建物が素晴らしかったりとフランスのいい面を見る機会の方が多かった
でも暗くて危ない、どうにもならない面も抱えているこの国の現実

「この国は、日本に比べて個人の裁量によるところが多すぎるんだよ。誰にとっても自由なんだ。」
と最後見送りの警官にゆわれました

おいしいー♥素敵ー♥楽しいー♥
ってゆうキラキラばかりじゃない
闇の部分も抱え持つこの国で暮らすということ
どどんとショックだったけれど、こうやって深く考える機会が今の自分に必要だったのかもしれません
でもそれも命があってこそ!

ここでの生活もあっという間に折り返し地点
気を引き締めて、最後まで走りぬきたいとおもいます!

0 件のコメント:

コメントを投稿