2011-04-30

マルシェのおやじさん



毎週末のお決まりマルシェ
旅に出ていたので、2週間ぶりでした

今日はウイキョウとリュバーブにホワイトアスパラ
ズッキーニ、きゅうりナス玉ねぎにんじんじゃがいも・・・フルーツ!
帰りのリュックはふくれあがりぱんぱん
変てこりんな野菜に手をだしてしまうのは脈々と受け継がれた血筋らしく

マルシェでは鼻歌のおやじさんにあたれーあたれーといつも念力
笑顔で接客できるひともいれば、ぶすっとしたままのひともいるんです
同じ買うのでも、あたった店員でぜんぜん気分が違う
今日はラッキーなことに鼻歌おやじでした

おつりを待っていると、なぜかアルミホイルを切りだすおやじさん
鼻歌まじりにくるくるっとミュゲの花を束ねて「おまけだよ」ってくれました
そっかーあしたメーデーなんだ!
フランスではメーデーに、ミュゲ(すずらん)を1年の幸運を願って大切なひとに送る風習があります
このマルシェ、同じテントに週1で通いつづけ3ヵ月目にようやく顔を覚えてもらったという
人気のテントはぐるっと台を取り囲むように行列ができます
このテントもいつもひとだかり
行列に並びながら、順番がくるまで何を買おうかひたすら品定めしています



あと何回これるのかなーってつい指折り数えてしまう
はぁ、マルシェとも離れがたい・・・
日本の商店街も好きだけど、色とりどりの野菜がぶわっとならぶこのかんじはやっぱりフランスに軍配
最初はわざわざパリまで出てくるのもちょっと面倒だったけど
もしマルシェがなかったら、フランスの魅力はぐっと半減するでしょう(わたしにとって)
お気に入りのテントと出会えてよかった

さて、リュバーブはりんごと煮てジャムになりました!
酸味がきいた、春っぽい風味
プレーンヨーグルト、しばらくはこのジャムが相棒になりそうです

2011-04-25

旅のもぐもぐ ノルマンディー

春の旅 第2弾



週末、先生のノルマンディーの別荘へお邪魔してきました
文字通り海と向かい合う家
見渡す限り、海と空と、そして並行に続く海岸線だけ
夜はまっくらな視界いっぱいに広がる星
自然の豊かなノルマンディーを実感した旅でした

洋ナシのシードルをお供にBBQ、マルシェに行ったり、牡蠣の殻のむき方を伝授してもらったり・・・
おまけにご友人のお城で復活祭にまつわるメニュー(美味!)をご馳走になったり!
もぐもぐしっぱなしでした

そして歴史的上陸作戦の跡地へも連れて行ってもらいました
ノルマンディー上陸作戦が行われたPointe du Hocでは、もう夏のようなカラリとした熱気
ドイツ軍が使っていた要塞もそのまま残っていた
地面がぼこりと掘られ、そこから攻撃していたという穴もそのまま



アメリカ兵士の墓地には、プライベートライアンで観た通り、しずかにまっしろな石碑が並んでいて
その数9000を超える
その風景があまりに穏やかできれいで、なんともやりきれない気持ちになる
記念館にも様々な資料が展示されていて、戦争のむごさを物語る
一体何のための戦争なんだろう・・・

自由に生きることもままならなかった時代があったこと
もう二度と繰り返さないように
忘れないために、思いだすために、立ち止まって考えるために
こうして残ってる

それにしてもよく晴れた週末
南仏より暑かったくらい
行きの電車は乗車率3倍の満員御礼
見事ぎゅうぎゅうで立ったまま!
でもバカンスへ旅発つせいか、みんな嬉しそうで車内に混乱もなく
「わたしのひじ掛けにもたれてもいいわよ」とお洒落マダムから声をかけられたり
南とはまた違った雰囲気のノルマンディーなのでした
のんびりした町と美味しいものたちに、すっかり心奪われてしまいました

Grand merci à JF et son mari!

2011-04-22

ふたりのガブリエル



今回の南仏旅でのいちばん思い出深い出会い
ふたりのガブリエル母さん

ひとりはカヌーをくるまの上にのせてぶんぶん運転してきた野性派(いびきもすごい)
もうひとりはとてもゆるやかな、まるで熊さんみたいな静かなひと

野性ガブは英語もフランス語も話すから、コミュニケーションがとりやすい
おっとりガブは英語がほんのちょろっと、フランス語はからっきしだめ

あ、ちなみにふたりともドイツ人

なぜかわたしはおっとりガブと波長があって、ともにシャガール美術館に行きました
オーディオガイドを聴きながらじっとたたずむガブ
わたしは途中からオーディオが面倒になってしまって、絵の前をゆらゆら
ショートムービーも観たんだけど、いつのまにかぐーぐー寝てた

交わす言葉はおたがい不自由な英語
だからか無言のままでいる時間も多くて
でも、穏やかに過ぎる時間がとても心地よかった
ほんとに熊さんみたい


この写真、朝のワンシーン
おっとりガブ母さん、初めての南仏だったんだって

2011-04-20

旅のまにまに 南仏編



1週間、ボンジュール碧い海!な旅に出てました
日本語授業がない期間、お休みをもらってバカンスへ!

思えば、初めてこの国を旅したのが8年前
あの”えいやー!旅”がなければ、今頃まったく別の場所にいるだろう(とおもう)
その思い出の濃い部分は、南仏にあり
30歳目前の自分を見つめる旅とかそんなつもりはさらさらなく、気付けばなんとなく当時の足跡をたどっていたのでした

そしてやっぱりとても鮮やかによみがえってくる記憶たち
風景、食べたもの、そして旅での出会い

今回の旅でも、いろんな出会いがありました
泊まったユースホステルで
友だちの住む街で
プロヴァンス鉄道で行った崖の町で
レモンの街で
食べ歩いたマルシェで
海で
レストランで
カフェで

詳しいそれぞれの旅の記録はまた後日として、
旅はまっさらな気持ちを吹き込んでくれるものだという実感と
帰ってきて自分の部屋があまりに落ち着く嬉しさと驚き
旅には出てみるもの

またこの週末にもふらり旅に出てきます
今度は北へ!

写真は、朝ニースの海辺でたべたいちごと、この後泳ぎにでたおんなのこ
(もちろん寒中水泳!)

2011-04-11

ご近所ものがたり

日曜はブランチ
きまぐれフレンチトースト



洗濯を終えて、あまりにいいお天気なのでさんぽ
さくらがきれい



白鳥の湖
このこ、呼ぶと近寄ってきます



開発中!

2011-04-10

pique-nique week-end

朝、エッフェル塔の上で待ち合わせ
エレベーターの待ち時間も長く、日ごろの運動不足解消も兼ねて階段で600M上空へ!
吹いてくる風が気持ちよい
でも下を見ると思わずぞぞっ
肩のあたりがひゃっとなりますねー
晴天のパリの街、とてもくっきりと見渡せました
エッフェルの影もセーヌをまたぐ
下の船がおもちゃみたい



無事に上司ファミリーとも合流
ジュジュがめっちゃかわいくて、思わずゆるむ頬

その後みんなでミシュランご推薦の散歩道をぶらぶら
パリの中でもあまりなじみのない15区をそぞろ歩く
お昼はアヴェロンの郷土料理のレストランにて!
上司のメイン、アンドゥイエットを横から味見
いわゆる内臓系です
(andouillette・・・豚の腸に胃、喉肉、バラ肉などを詰めたもの)
外の皮もぱりぱりと香ばしく焼かれていて、見た目は太いソーシソン
なんともいえない薫りが漂います
うう、はっきりいって、くさい!
でも、食べると・・・とても深い味わい。うん、癖はあるけどいける!

ジュジュもしっかりアンドゥイエットを食す!
もっとーもっとーって欲しがるあたり、さすが生粋のフランスべべ
もうすぐ2歳だけど、これをおいしいと感じるのかーすごいなー
さんざんあたしの麦わらで遊んで、その後はシエスタ



シトロエンの公園まで行き、大きなバルーンを見て別れました
太陽がさんさん、むしろギラギラだったこの日
帰ると肌がひりひり・・・
芝生ではビキニで転がる老若男女★
これ、見るといつも笑ってしまう光景
なんかかわいらしくて!

2011-04-09

Tartiflette

「タルティフレット食べにこない?」

とクラスメイトからお誘いに、水曜大学の授業帰りお邪魔してきました
フロマージュ、じゃがいも、ベーコン、玉ねぎ、生クリームが材料の冬の名物料理
・・・そう、「もうだいぶ気温が高くて、季節外れなんだけどね」ってことでしたが
思わず夜は冷えたので、おいしくいただきました



作り方はとっても簡単
オーブンに入れちゃえば、写真のように上のフロマージュがこんがり焼けます!
みんなでふーふー言いながら食べるのも、また楽しい



そしていちごタルトもーーー
おいしかったです♥



それから・・・
お家には、ねこがいました!
やっぱり窓が好きなんだねぇー
ミネット(トップページの右のねこ)を思い出したのでした

L'atelier du Japon ~la 2ème session~



本日は第2回目のアトリエジャポンでした

会議テーマは、日本の企業体質、精神、根回し、稟議、決定など・・・
日本人のわたしが聴いていてもおもしろい内容!
参加企業の方たちも、一生懸命メモしていました

根回しは本当に必要ですよね。。
新入社員のとき事前に相談せず1週間の有給申請をしたら、課長から呼び出されお説教を食らいました
「休みますー」
「はいはい、そうでっかー」
とはいかんのや!と・・・

それ以降気をつけるようになりました
要はお互い気持ちよく仕事をするために、先に相談しましょってことですね



そしてわたしのアトリエは名刺交換と簡単な挨拶、折り紙
名刺交換はまた先生にお手伝いいただいて
折り紙アトリエは、お雛様とお内裏様
だまし舟?鶴?とか準備段階でいろいろ折ってみた結果、簡単でかわいいってことで!
顔も描いて、みなさん持って帰ってくれました



そして恒例カクテルランチ
ランチは空港に事務所を置く小企業のみなさんも参加されて、総勢50名!
握り鮨とコロッケ、海老フライが大人気で飛ぶように売れていく
そして前回同様、デザートはパイナップル(=わたし担当)
事前に切る時間がなくて、その場でパインコーナーを作って実演
これも切ったそばから消えてゆく・・・
みなさん食欲旺盛です!
(わたしも切りながらちゃっかり味見★)

そんなこんなで第2回も、よい雰囲気で終わりました
チャンチャン♪

2011-04-04

それぞれの

週末、土曜はおもいっきり晴れて、ノースリーブ日和
暑い暑い~~と上着を脱ぎ捨てわたしも今年初ノースリーブに!

まずはパリの震災チャリティー会場へ
LABO♥LOVE♥JAPONという、パティシエ・ブーランジェたちの立ちあげた震災チャリティープロジェクト
さまざまなパティシエたちがこのためにお菓子をつくり、その売上金を被災地へ寄付するそうです
お菓子を買うことがチャリティーにつながるなんて、なんとも素敵すぎる!
と、フランス人の友人を誘っていってきました

みんながちょっとしたおもいやりを持って、楽しい心で参加していました
購入した焼菓子たちもとてもおいしかった!


夜は、県庁所在地のムランへ
フェンシングのフルーレマスターズを観に行ってきました
日本からは太田選手が出場
勤め先SMDの支援している企業が彼とコンタクトをとりたいということで同行したのです



フェンシングの試合、はじめて生で観ました
すごい迫力!
そして今回はじめて、それぞれの国旗をあしらったマスクでの競技とのこと
観客は子供たちも多く、お気に入りの選手の応援に熱がはいります
残念ながら優勝はドイツの選手でしたが・・・

終了後、ちょこっとお話させてもらいました
同じ関西人ということもあり勝手に親近感を抱いていたんですが、とても気さくな方でした
今回の東北地方の震災に関する自粛モードは、スポーツ界にも同様にみられるとのこと
でもオリンピックや世界大会などを通して目にする姿に、どれほど勇気づけられることか!
きっとそれはわたしだけではないはず

スポーツ選手はスポーツを、お笑い芸人はお笑いを、学生は勉強を、そしてわたしはわたしの仕事を、
みんなそれぞれがんばりましょう!
自分にできることをすることで、今日から明日へつながるんだとおもいます★

そして今日は昨日とうってかわって小雨ぱらつく肌寒さ・・・
なんでこんなにも喜怒哀楽が激しいのーーフランスの春よ!