2011-08-31

おわり

先週、帰国報告会も無事に終了しました

これにて、ほんとうにほんとうに私の任務は完了
(ざっくばらんな質疑がなかなかおもしろかったです笑)

次の方への引き継ぎも終えたので、今度は私が日本から応援する番
フレーフレー!!
がんばってきてください!


出発前の不安だらけの日々から、ちょうど丸1年
いろいろなひとに助けられ、見守られ、かけがえのない日々となりました
フランスに、日本や兵庫県のいいところをアピールできていればいいなぁとおもいます
私のことも、記憶の片隅にちょこっとでも残してくれてたらいいなぁ・・・とも
(とくに小学校のこどもたち!)

写真を整理しながら、こんなこともあんなこともあったあった!と懐かしく、
やっぱり今すぐにでも戻りたい!とじりじりしたりもしていましたが・・・
今後は、ここ日本から自分にできることをひとつずつしていこうと思っています


最後になりましたが
2010年度の文化教師として私を選んでいただいたこと
そしてのびのびと任務にあたらせていただけたこと
改めて、心より感謝いたします

そして、この1年見守っていてくれたすべての皆さま・・・
出会ったすべての人たち・・・
どうもありがとうございました!!
(手紙やメールをくれたひと、会いに来てくれたひと、みんなみんなありがとう!)

このブログは今日をもっておわりにしたいとおもいます
またきっと、どこかで!



2011年8月31日 台風の風が強く吹いている午後

Natsu



2011-08-07

日本の夏、ふたたび



さっぱり音沙汰なくごめんなさい!
無事帰国しております
暑い夏、日本の夏を体感中・・・

そして去年同様、友人たちと淀川花火大会へ
今年も見事に打ち上がり、最後には自然と拍手が起こりました
ぐっとくる素敵な花火でした!

帰ってきてちょっとぼーっとしています
暑さのせい半分、センチメンタル半分てとこでしょうか

さ、次の目標をたてるところからはじめなくては!

2011-07-19

徒然なる旅


「週末会わない?」
「じゃ、家においでよ」

急いで電車を予約して、パリから2時間でブリュッセル
そして乗り換えてアントワープ!

もうひとりの重要人物との再会も果たしてきました
誰かを訪ねる旅ってわくわくする
目的がただ再会すること、ってのもなんだか楽しい

こんな風にして訪れた町は、観光するぞ!ってときとはまた違って
日常のなんでもない小さな風景をたくさんみかけます

カフェを何軒もはしごして
ごはんの材料をチャリンコで買いに行って
キッチンでだらだらおしゃべり
天井の星のシールをながめながら眠りにつく


さんざん食べて飲んで笑って
またね!って別れる

人生って豊かだわ

2011-07-16

革命

パリ祭という名でおなじみの7月14日

この日に旅行から帰ってきたんですが・・・
実は旅行に発った11日の早朝におもしろい場面に遭遇していました

始発のメトロに乗るため、前泊した宿を出て早朝のパリを歩いていました
すると、午前5時前にも関わらずなにやら楽しげな音楽が
へんなひとたちだったら困るなぁっておもいながらスーツケースをがらがら
まだ夜明け前で暗いけど、伝わってくるひとがいっぱいな空気

なんと、14日の行進の練習に集っていた軍隊でした!
リムジンバスが次から次へとやってきては人数が増えてゆきます
そしてちゃんと制服も着ている彼ら

「やっほーおじょうちゃん、練習をみにきたのかい?」
と早朝からテンション高めのご機嫌な様子


シャンゼリゼを封鎖して練習に励んでいました
文字通り、もうお祭り騒ぎです
前夜祭といっても過言ではないくらい!
もちろん戦車も行進していて、メトロの時間ぎりぎりまで観入ってました

「アメリカは4日間しか練習しないけど、フランスはみっちり2週間練習するんだぜ!」
と誇らしげに楽しそうに話してましたが・・・真偽はなぞです(笑

練習中にも関わらずおしゃべりは続き・・・
あまりにフランスらしくって、思わずほほえんでしまいました

2011-07-15

very berry


旅の第2弾もまた北欧へ
タジンな夜に登場した友人を訪ねスウェーデンへ
ザ・北欧ライフを堪能した3Days


ブルーベリーを家のすぐ裏の森で摘んでみたり
古い蒸気機関車で小さな村にいったり
大好きな長靴下のピッピをたずねたり
ストックホルムをただひたすら歩きまわったり
森と湖をいくつも飛び越えドライブしたり



お礼に、食欲旺盛な友人とその家族へ2夜連続の和食?パーティー
ちらし寿司とカレー
カレーにショコラをひとかけ放り込んだらびっくりしてました!笑
が、どちらも大好評につき完売★
出し巻き卵がとくにお気に召したようでした
お米のお鍋での炊き方、今後しっかりと引き継いでくれることでしょう

往復午前4時起床というなかなかのハードスケジュールだったこの旅
でも、えいっ!と会いに行ける距離にいるのも期間限定
ひとり旅とはまた違い、とっても楽しかったです♪

家族じゃない誰かと暮らすことを初めて経験した前回の留学生活
コロカテールだったわたしたち
些細な違いにイライラしたり、顔を合わせたくない日もあったなぁ
でもいろんな毎日を経ての、半分家族のようなふしぎな関係

どこにいても、人間関係が一番大切であとはなんとかなるもんだなぁって思います
今回のフランス生活においてもそれを実感・・・
なんだかんだと人に恵まれる星のしたにいるようです


さ、まだまだ旅は終わりません
次はもうひとりの重要人物を訪ねて隣の国へ!

2011-07-08

summer girl


北へ来たはずが、ものすごい陽気
サングラスなしには痛くて目を開けてられません


カモメがそこらじゅうにいて
真夜中も明け方もずーっと鳴き声がひびいてる
太陽はなかなか沈まず、夜中をすぎたころようやく明かりをともす
そして明け方3時ずぎには太陽再びピカーン!

岩をくりぬいて作った教会があって
トラムがごとごと町をすりぬけて走る
ちょっと中心を外れまずが、アアルト邸もあります(もちろん見学しました♪)
アラビア博物館も!
(ふつうのカフェや空港の便器までアラビアという!)
カラフルでだいすきなマリメッコも、街ゆくみんなが身につけてました
なんてキュート!




①さて、どこでしょう
バイバイは、「モイモーイ♥」です


もう一都市


運河があって
建物はまるでおとぎの国のよう
かとおもえば、まっくろに輝くモダンすぎる図書館も

とにかく緑のスペースがたくさん
自転車に乗ってどこまでもいけます
ただし、ものすごいハイスピード!
坂道はともかく、平坦な道でも何度も抜かされた・・・
物語の主人公、悲しげにすわりこむ姫もいて
そしてヤコブセンのデザインがいろんなとこで待ちかまえる




②さて、どこでしょう
ありがとうは、「タック!」です


★正解★
①ヘルシンキ
②コペンハーゲン

北欧旅第一弾でした
当たり前だけど、ここフランスと建物がまたぜんぜん違いました
そして北欧の中でもそれぞれにまた違う
案の定、建物探訪ツアーになりました
写真撮りすぎて整理が大変です

第一弾ということは・・・

はい、また近々旅にでてきます!
風来坊っておさななじみに呼ばれています

2011-07-02

fille souriante

はじめがあるように、ものごとには必ず終わりがあって
例にもれず、今日を限りにわたしの日本文化教師としての任務が終わりました




ぽっかりぽっかり、なんとも言い難いなにかの不在
不在による存在
でもこの9カ月を通して経験した出来事すべて、ぜんぶわたしの心に体につまってる
なくなったりはせず、次の一歩への道しるべとして

友人からの手紙の一文
『 きっとものすごい宝物が血液に入ったね 』
この言葉がぴったり、ほんとうに

終わってみて振り返ると、ただただ感謝感謝です
それしか言えません!

通常出会えないような大きな仕事をばんばん渡され
不安でストレスいっぱいになりつつ
意地と負けん気でなんとか乗り切り
でもその陰にはいつも同僚たちの助けが多々あり・・・

日本語の授業では
シロウトのわたしにも授業のコーナーを持たせていただいたり
別教室で1クラス担当したり
(何よりいつもおいしいお昼ごはんが一番の楽しみでした!)

小学校では
いつもものすごいパワーで真正面から向かい合ってくるこどもたち
時にふりまわされながら、でもそれぞれの感性のすばらしさにハッとさせられたり
屈託なくくっついてくる可愛さにきゅーんとしたり

書くときりがないほど、あふれんばかりの思い出が一気にどっと押し寄せます
なんて9カ月だったんだろ!
なんてぎゅっと濃縮した月日だったんだろ!

ぐしゅぐしゅとなってしまいそうになりながら、なんとか笑顔で別れました
私のSMDでの愛称は 〝fille souriante(晴れやかな女子)” だったので!
最後までそれにふさわしく

それにまた会える気がすごくするんです
まったく根拠はないけれど!

・・・とかいいつつこれを書きながら、ひとり部屋でぐすぐす
やっぱりさみしくてどうしようもなく切ないのでした


さて、明日から旅に出ます
切なさを肩にのせ、いざ北へ
お天気も上々の予報
Fille de soleil(晴れ女)でもあるんですよー!

今日まで、本当にありがとうございました
キチンとした総括は改めて書かせていただきます!

取り急ぎのご報告と、心からの感謝をこめて

2011-06-24

Salon du Bourget

第49回Salon du Bourgetにいってきました


我がSMDも力を入れているASTECHという航空産業部門の参加もあり、ブースも(合同で)かまえています
この金曜日から一般公開(それまでは企業のみ)ということで、運よく航空ショーも見れました☆
会場は飛行機マニアたちでいっぱい
そして、各エアラインや空軍なんかの制服を着たひとたちもいっぱい
制服がまたいちいちかわくて、ついつい写真をパシャリ


外ではいろんな飛行機や軍用機の飛行ショーを絶え間なくやっています
中でも軍用機の爆音とスピードは圧巻
バリバリと空を引き裂くような音とともに、旋回したりぐねぐねしたり、自由自在に飛び回ります
カメラがそのスピードに追いつきません
でもこんなのが上空を飛び交ったら、それこそ恐怖心で失神しそう
実際にはあまり使われないでほしいです

かと思えば、ゆるーり雄大に空を横切る旅客機
青い空に白い機体がとてもよく映える

そしてお待ちかね


みんな首をもたげて眺めていました


一糸乱れぬ団体飛行
すごい
シンクロナイズドスイミングのごとく、ぴたっとくっついて飛んでいきます

描く雲は、フランスを象徴するトリコロール
7月14日に先駆けて、いいものがみれました

一応SMDブースに立ち寄る、という名目で行ったんですが・・・
前日までに重要な商談などは終わっていたようで
結局終日ほとんど外にいて、
小さい一人用から、大きな旅客機、そして軍用機などをめいっぱい見学できました


Sylvieといい仕事だったねーって言いながら大満足で帰ってきたのでした

2011-06-22

Le Corbusierな旅 ③


朝、カーテンを開けるとうっすら晴れていました
やった!

朝食の開始ぎりぎりまでゆるゆると部屋で過ごし、食堂へ
パンにジャムやバターを好きに塗って朝ごはん

礼拝堂でミサを行なうとのことで、カトリックでもないけれど参加
修道士たちの輪唱のような聖書にそったふしぎな儀式

その後リズミカルな窓ガラスの写真を撮りながらうろうろ



そして地下部分のクリプト案内に参加
みんな何を祈るんだろう
私は何を祈ろうか


冷たくてまっすぐなコンクリートの壁
光が差すと、まったく変わる表情
これぞル・コルビュジェ氏の目指した世界なのでしょう

原っぱをぬけて、外観


うん、やっぱりここにある不思議


満喫でした
もっと歳を重ねて、おばあちゃんになったらまた来たいです

2011-06-18

Le Corbusierな旅 ②

さて、Firminyをあとにして目指すはLa Tourette
森の中にたたずむ修道院へ

もともとここに来たくて、この旅を提案したのでした
そしたらせっかくだからFirminyもと、どっぷりLe Corbusierな旅に

のどかな景色の中をひたすら登ってゆきます
犬にほえられたり
牛の群れに出会ったりしながら・・・


こんなコンクリートの塊が突然ででん、とあらわれます
着いたら電話してね、と言われていたので電話をかけると、修道士のムッシュが登場

夜はここに泊まるのです!


修道院ということで祈りをささげる場所のため、すべて一人部屋
ベッドと机と、そして小さなベランダも
素朴だけどパキっとした色の組み合わせがたまりません!

大きな食堂
夜ごはんも朝ごはんも、ここで食べます


全面に窓 大きいなぁ

夜はおしゃべりしたければこの食堂で
部屋では静かに過ごすように、とのこと

日が暮れるまで探検して、夜11時には夢の中

Le Corbusierな旅 ①

今日はもうひとつの旅のお話
建築家Le Corbusierさんを辿る旅に出ていました

通訳の大役を終えたその夜に、最終のTGVに飛び乗って~
遊びに来ていたのりげと一緒に行ってきました

わたくし、彼のたてものがたまらなく好きなのです!
これまでのフランス滞在中に巡ったのは
ロンシャン教会
サヴォワ邸
ユニテダビタシオン(マルセイユ)にて宿泊

白くてまっすぐでまるいロンシャン教会がいちばん好き
今回は、美食の街Lyonを拠点にFirminyとLa Touretteへ


言葉よりも写真でお楽しみください

これがFirminyのユニテダビタシオン


ガイドツアーを頼んだところ、わたしたちふたりきり!
ガイドさんはご朝から機嫌ななめなフランスマダム
祝日だから!?
でも質問にはきっちり答えてくれるプロフェッショナル

上階にある小学校(現在はセキュリティの関係上使われていません)
それはそれは幻想的な窓



よく晴れた日には、光と影がまるで音楽のようにリズムをつくりだすらしいです
が、この日はあいにくの曇り空
ざんねーん!


そして彼の死後だいぶたって完成したサンピエール教会
いたってモダンですが、彼の遺志がしっかり息づいています


そして空間が心地よくついうとうと・・・


(ここで四次元のうたの一部が生まれました:余談)
ね、宇宙っぽい内部
まるで満点の星空


ここFirminyでは嬉しいハプニングもありました
偶然ユニテの下で出会ったムッシュが、なんとお部屋に招待してくれるという・・・
「よかったらあとで家においでよ。見学してったら?」

こうゆう出会いがけっこうよくあるフランス
はじめてのフランス旅で出会ったDominiqueともこんなかんじでした
そして今でも交流があるのです
ビバ、フランス!

お部屋にお邪魔し、ちゃっかりレモネードまでご馳走になっちまいました
図々しさもフランス人ぽく板についてきたな 笑
いいひとでした
ありがとう

そしてここにはスタジアムもあるんです
いいなー野外コンサートとか観にきたいなぁ



長くなりそうなので、続きは次号!

2011-06-15

甘いしあわせブルターニュ

今月はすでに2度も旅行に出かけております
なぜなら、祝日が2度もあったから!

そんなわけで先週末はブルターニュに行っていました
正しくは、Sylvieの地元に連れてってもらってました


彼女の地元の友人たちに会い、友人のパン屋さんで2日にわたってプチ修業(という名のお邪魔)をし、
アンリ・ル・ルーさんのカラメルを求めてはるばるドライブ、夜はお寿司パーティー・・・etc

美味しいものと自然と笑いにあふれた旅
そしてまた友人たちのクールなこと
(この場合のクールは、かなり素敵ってことです)

それにしても、ブルトン(ブルターニュのひと)のしゃべり声のでかさにびっくり
全員地声が大きいうえにみんな一斉に話し出すもんだから、そのボリュームったらもう!笑


中でも印象深かったパン屋でのプチ修業
前日の仕込み、そして翌日朝5時半起床でバゲットに切れ目を入れる作業⇒焼く⇒配達
どの工程も、みているだけなら簡単そうなのに、いざやらせてもらうと足手まといもいいところ
しかも焼けたそばからあったかいクロワッサンを頬ばる私たち
みんな目が♥♥になってたよ・・・笑

これが作らせてもらったケーキ


フレジエといういちごと生クリームのケーキです
ちゃっかり自分の名前をまんなかにででーんと落書き
味がおいしかったことは言うまでもなく

仕事でも遊びでも、楽しい思い出がどんどん増えていきます
ほんとに離れがたいなぁと小さくため息をついては、いかんいかんまだ感傷的になるには早いわ!
と、ぐっと気合いをいれる日々なのであります

2011-06-06

大役を終えて

今、こんな気分です



「ふ~~~~~~よかったよかった、無事に終わって」


不安で不安で仕方なかった通訳の仕事を無事終えました!
なんて晴れやかな気分

それは2週間ほど前のこと
日本企業のヨーロッパ支店開所にあたり、そのオープニングセレモニーでの通訳の仕事が舞い込んできました
当日の式参加者は約30名
スピーチを含むすべての日仏通訳
私に務まるんだろうか、そんな大役・・・!?

でもいったん引き受けた以上、私にできることは最善をつくすのみ
次から次へ湧いてくる不安要素を消すべく、さんざん準備しまくっていきました(笑

当日はお天気にも恵まれとても気持ちのよい日
オープニングセレモニー・記念植樹・ヨーロッパ支店の見学・昼食会とプログラムを順調にこなし
最後は馬車にゆられフォンテーヌブロー城の周りを散策
お城は外から眺めるのが一番♪かもしれません



社長さんをはじめ、社員の皆さん温かみのある方たちばかりでした
そして当日、楽しんでこの任務を遂行できたことが何より嬉しかったです
逃げずに引き受けてよかった

はァーーーでも緊張した!

2011-05-23

カテドラルとタミル



パリから電車で1時間ちょっと、シャルトルにいってきました
カテドラルをみよう!と友人とパリで待ち合わせ

RERからメトロに乗り換える時点で、なんか変だなとおもってたんです
メトロの車内も、やたらひとが多い・・・日曜の朝なのに
モンパルナスで地方列車に乗り換えようとホームを降りて、さらに首をひねる
サリーを着たりと正装したインド人だらけ!

みんな地方列車のホームへ向かって大移動
なんか夢を見てるような気分でまぎれて一緒に移動・・・
あれ、乗る電車も一緒だぞ?
そして、シャルトルでいっせいにみんな降りました
明らかにあたしたちの方が浮いてる
もしかしてここはヨーロッパじゃないのかい?てゆうくらい、インド人だらけ

オフィスドツーリズムで、「今日はTamoulsの巡礼ミサがあるのよ」と言われ納得
カテドラルの中も、パイプオルガンではなくインドの民族音楽が響きます
友人と、あまりの異国っぷりにもう笑うしかない

普段、電車でもすれ違う道でも、様々な肌の色の人がいる
肌の色だけでなく、顔つきもそれぞれにまるっきり違う
アジアもアフリカも中東も東欧も、ほんとうに見事に入り混じってる
日本だとこれは考えられない
もし日本にこんな日が来たら、きっとみんなすごくびっくりして、恐怖すら感じるかもしれない
単一民族と多民族
どちらがいいともいえないけれど、国によってこんなに違う
ほんと、こんなにも違うんだよなぁと改めて外国にいることを認識した出来事でした

2011-05-19

歩け歩け

最近夜の10時にようやく暗くなるので、なんだかリズムが狂う
なので、ごはんを食べたあとはさんぽにでかけます
町をぐるっと1周



日が出ている時間が長いと、夕方以降空気がとてもあたたかい
みんなすでに夏の装い
サングラス、ぴらっとしたワンピースにサンダル
こんがり焼けたヘルシーな肌
メリーゴーランドも屋外の広場にやってきたし
さまざまな国の言葉がそこらじゅうで飛び交ってるし
レストランではテラス席がばーんと張り出して大盛況だし
もうバカンスの雰囲気がむんむんです

そんな町を眺めながら、ただ歩く
かばんも財布も音楽も何も持たず、すたすたと
煮詰まっていても、こうして歩くといつのまにか気持ちがほぐれてる
スタスタスタスータスタスター♪

2011-05-17

Minuit à Paris

今年のカンヌ映画祭オープニング作品
Minuit à Paris (原題:Midnight in Paris)
ウッディアレン監督の最新作
せっかくなので映画祭の期間中に観てきました



タイトル通りパリを舞台にした映画
それも、主人公がなんと真夜中に1920年代のパリへタイムスリップ(むしろ迷いこむ)という・・・
そして名だたる文豪や芸術家と出会うわけです
もう途中から設定がおかしくてめっちゃ笑ってしまった
ヘミングウェイにダリにピカソにフィッツジェラルドetc...
社交界の様子とか、当時の服装とか、おっ洒落な映像です
そして監督おなじみ”真顔でスルリと変なストーリー展開にもってく”オチもありつつ
すごく素敵な映画でした

パリのいろんな風景がみれます
あ、あれあそこだ!とかわかってとても楽しめました

心に訴えかけてくるようなメッセージ色の強い映画、ではもちろんなくて
テンポのよい観ていて心地よい映画です

そういえば、あたしの映画館一人デビューもウッディ作品だったなぁ
「世界中がアイラブユー」
あれは高校1年生のときで
日曜日の朝、部活の前に観にいったんだった
そして高校といえば、パリで部活仲間に再会したんです
ばったり偶然に薬局で!
卒業以来会ってなかったのに、まさかパリ、しかも薬局て!

話を戻して、邦題はミッドナイトインパリ、日本公開はまだ先なのかな
パリ好き、ウッディ好きの方はぜひお見逃しなく☆
(ご懐妊中のカーラ夫人もロダン美術館員役でちょこっと登場します)

2011-05-16

美術館の夜


La nuit des museés
ヨーロッパで毎年5月に開催される美術館の夜
昨日がそうでした

だいたい18時か19時から入場無料になります
わたしは装飾美術館のみに狙いを定め、いざ!
ちょこっと並んだけど、ほぼほぼするりと入れました
そして2時間強、たっぷり堪能
お目当ては特別展示の車たち
ではなく、1940年代から2000年代までの家具たち★
9階までのぼって、40年代から順に降りつつ観ていきました
もう直線と曲線のバランスがため息もの
生活の中で、こういうシンプルで大好きなデザインに囲まれたら・・・
嬉しくて毎日ぞくぞくしてしまいそう



素敵なことに、エスプレッソとショコラもふるまわれました
みんなショコラに群がる群がる!
フランス人は甘いものほんと好きです



そしてこれを皮切りに(?)夏のイベントが目白押しです
最近夜9時を過ぎてようやく日が暮れ出すパリ
短い夏のはじまりです
わたしの任務も残すところあと1ヶ月半
もう早センチメンタルになったりしています(笑
が、来月には苦手な通訳の仕事も・・・
ひぃぃぃってなりながらも、挑戦させてもらえる環境に感謝しつつ
最後までパワフルにがんばります!

そういえば、電話はもうすっかり苦手意識なくなりました
翻訳作業もけっこう好きです
すると通訳のあのライブのどきどき感にもいつか慣れるのかな。。。
人生日々修業ですね

2011-04-30

マルシェのおやじさん



毎週末のお決まりマルシェ
旅に出ていたので、2週間ぶりでした

今日はウイキョウとリュバーブにホワイトアスパラ
ズッキーニ、きゅうりナス玉ねぎにんじんじゃがいも・・・フルーツ!
帰りのリュックはふくれあがりぱんぱん
変てこりんな野菜に手をだしてしまうのは脈々と受け継がれた血筋らしく

マルシェでは鼻歌のおやじさんにあたれーあたれーといつも念力
笑顔で接客できるひともいれば、ぶすっとしたままのひともいるんです
同じ買うのでも、あたった店員でぜんぜん気分が違う
今日はラッキーなことに鼻歌おやじでした

おつりを待っていると、なぜかアルミホイルを切りだすおやじさん
鼻歌まじりにくるくるっとミュゲの花を束ねて「おまけだよ」ってくれました
そっかーあしたメーデーなんだ!
フランスではメーデーに、ミュゲ(すずらん)を1年の幸運を願って大切なひとに送る風習があります
このマルシェ、同じテントに週1で通いつづけ3ヵ月目にようやく顔を覚えてもらったという
人気のテントはぐるっと台を取り囲むように行列ができます
このテントもいつもひとだかり
行列に並びながら、順番がくるまで何を買おうかひたすら品定めしています



あと何回これるのかなーってつい指折り数えてしまう
はぁ、マルシェとも離れがたい・・・
日本の商店街も好きだけど、色とりどりの野菜がぶわっとならぶこのかんじはやっぱりフランスに軍配
最初はわざわざパリまで出てくるのもちょっと面倒だったけど
もしマルシェがなかったら、フランスの魅力はぐっと半減するでしょう(わたしにとって)
お気に入りのテントと出会えてよかった

さて、リュバーブはりんごと煮てジャムになりました!
酸味がきいた、春っぽい風味
プレーンヨーグルト、しばらくはこのジャムが相棒になりそうです

2011-04-25

旅のもぐもぐ ノルマンディー

春の旅 第2弾



週末、先生のノルマンディーの別荘へお邪魔してきました
文字通り海と向かい合う家
見渡す限り、海と空と、そして並行に続く海岸線だけ
夜はまっくらな視界いっぱいに広がる星
自然の豊かなノルマンディーを実感した旅でした

洋ナシのシードルをお供にBBQ、マルシェに行ったり、牡蠣の殻のむき方を伝授してもらったり・・・
おまけにご友人のお城で復活祭にまつわるメニュー(美味!)をご馳走になったり!
もぐもぐしっぱなしでした

そして歴史的上陸作戦の跡地へも連れて行ってもらいました
ノルマンディー上陸作戦が行われたPointe du Hocでは、もう夏のようなカラリとした熱気
ドイツ軍が使っていた要塞もそのまま残っていた
地面がぼこりと掘られ、そこから攻撃していたという穴もそのまま



アメリカ兵士の墓地には、プライベートライアンで観た通り、しずかにまっしろな石碑が並んでいて
その数9000を超える
その風景があまりに穏やかできれいで、なんともやりきれない気持ちになる
記念館にも様々な資料が展示されていて、戦争のむごさを物語る
一体何のための戦争なんだろう・・・

自由に生きることもままならなかった時代があったこと
もう二度と繰り返さないように
忘れないために、思いだすために、立ち止まって考えるために
こうして残ってる

それにしてもよく晴れた週末
南仏より暑かったくらい
行きの電車は乗車率3倍の満員御礼
見事ぎゅうぎゅうで立ったまま!
でもバカンスへ旅発つせいか、みんな嬉しそうで車内に混乱もなく
「わたしのひじ掛けにもたれてもいいわよ」とお洒落マダムから声をかけられたり
南とはまた違った雰囲気のノルマンディーなのでした
のんびりした町と美味しいものたちに、すっかり心奪われてしまいました

Grand merci à JF et son mari!

2011-04-22

ふたりのガブリエル



今回の南仏旅でのいちばん思い出深い出会い
ふたりのガブリエル母さん

ひとりはカヌーをくるまの上にのせてぶんぶん運転してきた野性派(いびきもすごい)
もうひとりはとてもゆるやかな、まるで熊さんみたいな静かなひと

野性ガブは英語もフランス語も話すから、コミュニケーションがとりやすい
おっとりガブは英語がほんのちょろっと、フランス語はからっきしだめ

あ、ちなみにふたりともドイツ人

なぜかわたしはおっとりガブと波長があって、ともにシャガール美術館に行きました
オーディオガイドを聴きながらじっとたたずむガブ
わたしは途中からオーディオが面倒になってしまって、絵の前をゆらゆら
ショートムービーも観たんだけど、いつのまにかぐーぐー寝てた

交わす言葉はおたがい不自由な英語
だからか無言のままでいる時間も多くて
でも、穏やかに過ぎる時間がとても心地よかった
ほんとに熊さんみたい


この写真、朝のワンシーン
おっとりガブ母さん、初めての南仏だったんだって